不育症(習慣流産)とは、妊娠は成立するものの流産を繰り返すことをいい、不妊症とは異なるものです。
不育症の約75%の患者様の原因が判明します。しかし、現在の医学でも約25%の患者様の原因が解明できない現状です。
原因は、免疫・自己抗体異常・ホルモンや子宮の問題・感染症・ご夫婦の染色体異常などがあります。これらは、不妊症とは一部異なる検査を行い、治療に臨みます。

過去の流産歴が1回だけの場合、基本的に医学的には流産検査および治療の対象にはなりません。反復流産の場合も一概に不育症とは断定できないものです。これらは、ご希望にそって、検査項目を絞り、順に検査していくことをおすすめしています。
不育症の検査では、健康状態、家族歴・既往歴を把握したうえで、血液や分泌液などの体質、子宮の状態、染色体異常などについて検査します。不育症の検査は多岐にわたるため、まず主として保険適用内の検査からはじめ、それでも原因が判明しない場合に保険を使えない検査をお勧めしています。
原因に応じて治療も異なります。医師が納得していただけまでご説明いたします。実際には内服薬の治療やお注射による治療がメインとなります。
流産は決して稀ではありません。超音波検査で妊娠とわかる5週目以降の流産率は15%前後と報告されています。従って、6~7人のうち1人は流産となります。そして、3回以上の妊娠で連続して流産する女性も決して稀ではなく、出産年齢の女性の100人に1~2 人と考えられています。しかし、3回以上の流産の経験がある女性が次の妊娠でも流産する危険性は約50%と報告されています。このことから、複数回の流産の経験がある方は、その原因を調べ、治療をしておく必要があるでしょう。その一方で、たとえ、3回以上の流産の経験がある女性でも、次の妊娠で元気な赤ちゃんを出産できる可能性は約50%もあるということです。これは、決して悲観的に考える必要の無いことを示している数字だと思います。