前回「プルースト効果」をテーマに、香りが記憶や感情と密接に結びつくことをお伝えしました。みなさまの思い出と結びついた香りはどんな香りだったでしょ うか。では今回は"香りと脳"というテーマでお話をしていきたいと思います。脳というととても難しく思うかもしれませんが、知っておくと健全な身体づくり にとても役立ちますよ。
アロマセラピーでは「精油」という植物のエキスを使います。これは植物の花、茎、根、葉、茎、実などから取り出されたいろいろな香りを持つエキスで、ひとたびキャップを開けると空中に飛び回る小さな分子が集まっているものです。わたしたちアロマセラピストは植物の命そのものと言える「精油」40本程度の中 から、みなさまの心と身体の状態に合わせて組み合せて使います。
ラベンダーの鎮静効果は有名ですが、いくら鎮静効果が高いと言っても、その香りが好きでなければ良い効果は得られません。意外にもラベンダーの香りは、日 本人にはあまり馴染みが無いせいでしょうか、ラベンダーよりオレンジの香りでリラックス度が高くなる人も多いのですよ。まずは好きな香りを楽しみましょう。
それではいい香りはどのように私たちの身体に作用していくのでしょうか?鼻から入った香りはまず脳で分析されます。「これはいい匂い!これはくさい!」と いった感じで振り分けているんですね。そこでいい匂い=「快い」と判断されると脳からホルモンが出てきます。「脳内ホルモン」「ハッピーホルモン」という 言葉を聞いたことはありませんか?いい匂いを嗅ぐと、神経を安定させるセロトニンや、痛みを抑えるエンドルフィンなどたくさんの脳内ホルモンが出てくるこが確認されています。そしてこの脳内ホルモンの刺激は人を興奮させたり、リラックスさせたりする神経に伝わり、身体を変えていきます。忙しい方や冷えが 強い方、生理不順や睡眠が十分にとれない方などは、リラックスする神経(副交感神経)が必要になります。このリラックスの感覚が、妊娠を準備する身体を整 えていくことに繋がっていくからです。まずは健康な母胎づくりから始めましょう。ナチュラルフローラでは「快い香り」を準備してお待ちしています。
*執筆*
アロマケアルーム「ナチュラルフローラ」
AHCP認定プロフェッショナルアロマセラピスト
末永 喜子