梅雨の季節が始まりました。どんより灰色の空に、蒸し暑くじめじめした雨の毎日・・・みなさんはこの梅雨、お好きですか?
あるアンケートでは、8割以上の方が梅雨という時期を「嫌い」と答えたそうです。また「梅雨の体調変化」というアンケートでは、「憂うつになる」「身体がだるい」が2大症状となっていました。患者様の中にも、「今は調子がいいんだけど、梅雨あたりになると毎年体調を崩しやすくなるの。」とお話しくださった方もいます。では、どうしてこの季節はこのようになりやすいのでしょうか?今月は、梅雨の天気と私たちの心と身体の関係とその対策についてお話したいと思います。
「梅雨の天気の特徴」
①曇り、雨の日が多く、日照時間が少ない
②湿気が多く、ジメジメしている
この他にもいろいろあると思いますが、今回はこの2つに絞ってみます。
①「日照時間の減少」
梅雨の季節は、雨の日が続くことで太陽を浴びる時間が少なくなってしまいます。このことも、私たちの心身に影響を与えているんです。私たちの身体は、朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、神経伝達物質の「セロトニン」の分泌が高まります。このセロトニンという言葉、最近TVなどでよく話題になっていますよね。セロトニンは、他の神経伝達物質であるドーパミン(喜び・快楽)やノルアドレナリン(恐れ・驚き)の働きをコントロールし、精神を安定させるという働きがあります。セロトニンが不足すると、イライラしたり、キレやすくなったり、ストレスを感じやすくなったり・・うつ病の原因の1つとも考えられています。よって、日照時間の少ない梅雨の時期は、脳内のセロトニンの分泌が少なくなり、「なんとなく憂鬱に・・」なりやすくなります。
「アロマで対策♪:セロトニン編」
特に女性は毎月、ホルモンの変化があるので、よりこのセロトニン不足の影響を受けやすいのではないかと言われています。セロトニンの分泌には「太陽光を浴びる」以外にも単調な動きをする「リズム運動」もいいようですが、実はアロマセラピーもセロトニン分泌を良くする有効な療法なのです。精油のなかには、セロトニン分泌を活発にすると言われるものもあります。「酢酸リナリル」という成分を含む、ラベンダー、クラリセージ、ベルガモット、ネロリ、マジョラムなどが該当します。これらの精油を芳香浴で香りを楽しむだけで、香りの分子が脳へと伝わり、身体へ影響を与えることができるのです。ポイントは、これらの精油だけを組み合わせるよりも、自分の好きな香りの精油とブレンドすることです!精油のもつ作用と合わせて、香りは「心地良い~」と感じることでより効果を発揮するからです。「なんとなく気分が晴れないな・・憂鬱だな・・」と思うとき、精油の力を借りてみましょう♪
②「湿気」
梅雨の時期は、外部湿気の増加によって、汗が出にくくなり、汗が出てもすぐに乾きません。このような状況では、体内の水分量が多くなり、水虫が悪化、ちょっとした刺激で湿疹、身体が重だるくなる、またお腹の調子を崩しやすくなる、などの症状が出やすくなります。雨が降らなければ作物は枯れますが、水をやりすぎると根腐れします。私たち人間も、体外の大気中に水分(湿気)が多くなって不快指数があがると心身ともに不調になります。また、体内に余分な水分がたまることで、身体は冷えてしまいます。体内に水溜りがあるイメージです。流れも悪く、老廃物もたまりやすくなってしまうんですね。
「アロマで対策♪:湿気編」
対策としては、身体の循環をよくして温め、余分な水分の排出を促す作用のある精油を使って筋肉を和らげ、リンパの流れを良くするアロマトリートメントがお勧めです。特に身体が温まって筋肉が柔らかくなる入浴後、お休み前などが有効です。運動後のアフターケアにもいいですね!温める精油:ブラックペッパー、マジョラム、カルダモンなど。排出を促す精油:サイプレス、ゼラニウム、ジュニパー、グレープフルーツなど。ケアルームでのアロマトリートメント後には、すぐにお手洗いに行かれる方も多く、「体重を計ってみたら減っていたので驚いた」、という患者様もいらっしゃいました。
ここで注意点です、水分を取ることが駄目なのではないということです。水分は、身体にとって必要不可欠なものです。最適な水分量を保つことが大切なのです。トリートメント後はこのように水分が出て行くので、こまめな水分補給もしっかり行って、身体の代謝、循環をよくしましょう。毎日の入浴や運動に加え、ご紹介した精油やトリートメントも試してみてください。そうすることで、この湿気の時期の不調を予防しましょう!
「梅雨の季節を快適に」
人間の身体は、恒常性(ホメオスタシス)という性質があります。気温の変化に合わせて体温を調整するのもその1つです。梅雨の季節はちょうど春から夏への季節の変わり目にあたります。4月から気温が上がり始めますが、6月頃、身体がやっと暑さに慣れ始めたときに梅雨が始まります。雨の日は肌寒く感じたり、晴れ間は暑かったりと気温や湿度が大きく変化します。その結果、身体の恒常性がついていかなくなり、体調が悪くなってしまうことがあるのです。6月頃になって入り始める冷房の影響も大きいかもしれませんね。梅雨の季節は、日本にいればどうしても経験しなくてはいけないものです。今までのお話のように、湿気や日照不足、また季節の変化などで、どうしても心身のバランスは不安定になりやすいですが、その時期の対策を知って、心身が季節に対応していくのを少し助けてあげましょう。そこにアロマセラピーを少しプラス♪心地よい幸福感に包まれながら、心身をリラックスさせてあげることで、より体内のバランスも整いやすくなります。体調を整えにくい梅雨の季節、ご自身の取り入れやすい方法でアロマを活用し、より快適に楽しく過ごしていきましょう!
「今月のブレンドオイルと香りのご紹介♪」
今月は、これまでにご紹介した精油を使い梅雨対策のブレンドにしてみましょう。
余分な水分の排出を促す:ゼラニウム。*ホルモンのバランスを整えるのも助けてくれます。
血流をよくして、身体を温める:ブラックペッパー。
セロトニンの分泌を促す:ベルガモット。
このブレンドオイルで、とくに溜まりやすい、また冷えやすい下半身のマッサージをしてみるのもおすすめです。また「ベルガモット」は、6月の香りとしてもご紹介していきますので、ぜひお試しくださいね。
「6月のハンドマッサージのお知らせ♪」
6月は、5日(土)と16日(水)を予定しています。まだ試されていない方は、ぜひこの機会に体験してみてくださいね!当日は、直接4階アロマカウンターまでお越しください。お待ちしております♪
ホリスティックケアセンター「ライフタッチ」
プロフェッショナルアロマセラピスト 高倉里紗