英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第23回日本受精着床学会・学術講演会

  • 2種類のSequential medium を用いた培養成績の検討
  • 平成17年8月4日~8月5日 大阪国際会議場(大阪府)
  • 第23回日本受精着床学会・学術講演会
  • 笠原 優子、後藤 栄、橋本 洋美、坪内 美紀、泉 陽子、吉村 由香理、徳江 繭子、江口 素子、小森 江利子、渡部 純江、松永 雅美、苔口 昭次、塩谷 雅英 
    英(はなぶさ)ウィメンズクリニック

【発表の概要】

【目的】近年、初期培養液と後期培養液とによるSequential mediumを用い、比較的安定してin vitroでの胚培養を行うことが可能となりつつあるが、良好な受精卵を多く得ることはARTにおいて現在も重要な課題である。そこで今回、我々は2種類のSequential mediumの培養成績を比較検討するため、受精率、day2での分割率について検討を行った。

【方法】A 群:2004年10月に採卵を行った111症例111周期において、day 0 ̄day 1まではUniversal IVF Medium (Medicult)、day 1 ̄day 2はBlastAssist System 1 :B1 (Medicult), day 2 ̄day 5はBlastAssist System2 :B2 (Medicult) を用いて培養を行った。 B群:2005年2月に採卵を行った134症例134周期において、day 0 ̄day 2まではEarly Cleavage Medium:ECM(Irvine)、day 2 ̄day 5まではA群と同様にB2 (Medicult) を用いて培養を行った。

【成績】A 群とB群においてIVFの受精率はそれぞれ78.2% (266/340)、63.2% (304/481) (p<0.001)、ICSIの受精率は72.7% (245/337)、57.6% (254/441) (p<0.001)でともにA群で良好であった。受精卵あたりの分割率は94.3% (482/511)、96.23% (537/558) で有意差を認めなかった。また追加培養胚あたりの胚盤胞到達率は 48.4% (104/111)、46.1% (65/141)で有意差を認めなかった。

【結論】今回の検討において、Universal IVF MediumはECMと比較して高い受精率を得ることができることが示唆された。今後も受精率、良好胚率の向上を図るためさらなる検討が必要と思われる。

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