英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第48回日本不妊学会

  • 2段階胚移植における移植胚のグレード別の妊娠率および多胎率の検討
  • 平成15年10月1日 東京 品川プリンスホテル
  • 第48回日本不妊学会
  • 橋本 洋美、後藤 栄、北川 勝、泉 陽子、吉村 由香理、 坪内 美紀、笠原 優子、塩谷 雅英(英(はなぶさ)ウィメンズクリニック)
    野田 洋一(滋賀医科大学)

【発表の概要】

【目的】2段階胚移植における移植胚のグレード別の妊娠率および多胎率について検討した。

【方法】2002 年1月~12月に、day2に2個の初期胚を移植し、day5に1個の胞胚を移植した104周期について検討した。胚の形態学的評価として、Day2において4細胞期以上でグレード1または2(Veeck分類)の胚を良好胚としグレード3?5を不良胚とした。また、day5においてGardner分類の 3AA以上を良好胚とし3AAに達しない胚を不良胚とした。Day2で良好胚2個を移植しday5で良好胚1個を移植した周期をA群、Day2で良好胚2 個とday5で不良胚1個を移植した周期をB群、Day2で良好胚1個と不良胚1個を移植しday5で良好胚1個を移植した周期をC群、Day2で良好胚 1個と不良胚1個を移植しday5で不良胚1個を移植した周期をD群、Day2で不良胚2個とday5で良好胚1個を移植した周期をE群、Day2で不良胚2個とday5で不良胚1個を移植した周期をF群とした。さらに、day2に初期胚1個を移植しday5に胞胚1個の移植をした17周期についても検討をした。

【成績】各群における妊娠率(妊娠周期/移植周期)と多胎率はそれぞれA群66.7%(28/42)、46.4%、B群60.0% (6/10)、50.0%、C群52.9%(18/34)、11.1%、D群50.0% (2/4)、50.0%、E群45.5%(5/11)、20.0%、F群33.3%(1/3)、0.0%であった。day2に初期胚1個を移植しday5 に胞胚1個を移植した周期の妊娠率は47.0%で多胎率は0%であった。

【結論】day2に良好胚を2個移植した周期は高い妊娠率を得ることができるが多胎率も高かった。2段階胚移植において、day2に良好胚が3個以上得られた場合は移植胚数を制限し多胎予防に努める必要がある。

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