英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

Journal of Mammalian Ova Reserch

  • 精液所見における当院のSplit ICSIの適応
  • vol.21 No.4(平成16年10月)
  • Journal of Mammalian Ova Reserch
  • 橋本 洋美、後藤 栄、坪内 美紀、泉 陽子、 吉村 由香理、笠原 優子、塩谷 雅英
    (英ウィメンズクリニック)

【要旨】

 IVFとICSIを回収された卵子の半数ずつに行うSplit ICSIを考慮すべき精液所見を検討することを目的とした。当院で初回ARTを施行した682症例の精液所見を目視法で調べ、精液濃度および運動率別の受精率、妊娠率の検討を行った。受精率30%が以下の症例では受精率が50%以上の症例と比較し妊娠率は有意に低かった。精子濃度が2000万未満の症例では受精率は50.0~53.8%であり、2000万/ml以上の症例における受精率の65.0~79.5%と比較して有意に低率であった。精子運動率が 20%未満の症例では受精率は0~29.6%であり、運動率20%以上の症例の受精率66.8~76.8%と比較して有意に低率であった。精子濃度 2000万/ml未満または精子運動率が20%未満の症例に対してはsplit ICSIを考慮すべきと考えられた。

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