英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

日本受精着床学会雑誌

  • 採卵個数別にみた妊娠率と卵巣過剰刺激症候群(OHSS)発症率の検討 
  • 23巻 第1号 2006年
  • 日本受精着床学会雑誌
  • 橋本 洋美、後藤 栄、江口 素子、泉 陽子、吉村 由香理、笠原 優子、渡部 純江、松永 雅美、姫野 清子、棚田 省三、苔口 昭次、塩谷 雅英

【要旨】

新鮮胚移植周期における採卵時回収卵数別の妊娠予後を知る目的で妊娠率とOHSS発症率についての検討を行った。採卵時回収卵数別の移植周期あたりの妊娠率は、採卵個数2個の周期では13.0%(20/154)、3個では22.3%(36/161)、4個では28.8%(44/153)、5個では 31.2%(48/154)、6個では33.1%(47/142)、7個では38.1%(48/126)と回収卵数の増加にしたがい上昇し、7個以上では妊娠率40%前後で推移しプラトーとなった。治療を要するOHSSの発症率は、7個以下では0%であった。8個以上から回収卵数の増加と共にOHSS発症率の増加が認められ、7個以下と8個以上ではOHSS発症率に有意差がみられた。以上より、新鮮胚移植周期においては採卵時回収卵数7個がOHSSの発症率を抑え、しかも一定の妊娠率が得られる個数であることが示唆された。

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