英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第28回 日本受精着床学会総会・学術講演会

  • ホルモン調節(HRT)周期での凍結融解胚盤胞移植におけるプロゲステロン補充方法の妊娠率への影響
  • 平成22年7月28日~29日 パシフィコ横浜
  • 第28回 日本受精着床学会総会・学術講演会
  • 泉陽子、後藤栄、松浦まき、橋本洋美、松本由紀子、水澤友利、緒方誠司、山田聡、
    苔口昭次、塩谷雅英


    英ウィメンズクリニック

【発表の概要】

【目的】以前ホルモン調節周期(HRT)の凍結融解胚移植でHRT23日目(CD23)の血中プロゲステロン(P値)9ng/ml未満では低妊娠率になると報告した。そこで現在CD23のP値<9ng/mlの周期にプロゲステロン(P)製剤を追加している。P追加法の違いによるP値と妊娠率を後方視的に検討した。
【方法】2008年1月~2009年12月にGrade3BB以上の胚盤胞1個移植した57周期を対象とした。HRTはCD2よりエストロゲン製剤を漸増しCD15よりP膣座薬(600mg/日)とCD16からジドロゲステロン錠(15mg/日)の併用を基本とした。CD23のP値7~9ng/mlの周期にCD23からP製剤を追加したが、方法別にP膣座薬(300mg/日)連日(A群)、P筋注(50mg/日)隔日(B群)、P膣座薬(300mg/日)連日とP筋注(50mg/日)隔日併用(C群)の3群に分けCD30のP値と継続妊娠率を比較した。
【結果】A,B,C群のそれぞれ平均年齢は36.1±4.0歳、35.2±4.0歳、36.1±3.7歳、CD23のP値8.2±0.3ng/ml、8.0±0.6ng/ml、7.9±0.7ng/mlで有意差みとめず。CD30のP値はA群10.3±2.4ng/ml、B群17.8±8.8ng/ml、C群23.0±14.7ng/mlでA群がB群およびC群より有意に低かったが、妊娠率はA群83.3%(10/12)、B群37.5%(12/32)、C群46.2%(6/13)でA群がB群より有意に高かった。検討期間中CD23のP値>9 ng/mlの周期の妊娠率は53.6%(142/265)で、追加周期の妊娠率49.1%(28/57)と有意差はなかった。
【結論】CD23のP<9ng/mlでもP追加により9ng/ml以上の周期と妊娠率に差はなかった。追加法はP膣座薬連日投与が最も有用であった。
 

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