英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第30回 日本受精着床学会総会・学術講演会

  • 不妊治療後の妊婦の思いについて~妊娠初期セミナーのアンケートを通して~
  • 平成24年8月30日(木)~31日(金) 大阪国際会議場
  • 第30回 日本受精着床学会総会・学術講演会
  • 藤井美喜、松浦操、塩谷雅英


    英ウィメンズクリニック

【目的】不妊治療後の妊婦は自然妊娠後の妊婦と比較して不安が強いと言われている。今回不妊治療後の妊婦の思いを知るためにアンケートを行い、検討を行った。

【方法】2009年12月~2012年2月に妊娠初期セミナーを受講した妊婦を対象にアンケートを実施した。セミナー終了後同意を得た上で無記名記入とし、当日回収した。

【結果】対象者250名のうち回収率は92%で、230名より回収を得た。対象者の平均妊娠週数は8.6週、平均年齢は36.5歳、不妊治療期間は平均2.4年で、妊娠に至った方法はタイミング36名、人工授精35名、ARTは159名であった。93%の人が「母親になる充実感がある」、100%の人が「児の成長が楽しみである」と答えていた反面、「やっていけるか不安」と答えた人が67%いた。「やっていけるか不安」と答えた人が、ART例とタイミング・人工授精例と2群の差があるかどうかについて有意差はなかった。また、93%の人が「出産や育児について夫婦で話し合っている」と答えていた。自由記載の内容をKJ法でまとめると、現在心配なことは「胎児の成長」「出産に関すること」「流産について」であった。特に気をつけていることは「食事・栄養バランス」「無理しない」「疲れないようにすること」であった。

【考察】「やっていけるか不安」と答えた人が半数以上いたことから継続した妊娠中のサポートが求められている。多くの人が「母親になる充実感がある」「児の成長が楽しみである」答えたことから、妊娠や児への期待感が伺えた。90%以上の人が「出産や育児について夫婦で話し合っている」答えていたが、さらに不妊治療中から出産や育児に対するイメージを持つことが大切である。また、「無理しない」「疲れないようにする」など過度の安静を強いてストレスにならないように妊娠中の生活指導も必要である。

 

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