英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第33回 日本受精着床学会総会・学術講演会

  • 移植で用いる膣鏡サイズの違いと移植に伴う痛みが妊娠率に与える影響
  • 平成27年11月26日(木)~27日(金) TFTホール(東京都)
  • 第33回 日本受精着床学会総会・学術講演会
  • 赤松里美、水澤友利、岩崎利郎、阿部礼奈、緒方洋美、城綾乃、江夏宜シェン、岡本恵理、

    緒方誠司、山田聡、片山和明、滝口修司、伊原由幸、山本健児、松本由紀子、苔口昭次、塩谷雅英


    英ウィメンズクリニック

【目的】移植で用いる膣鏡サイズの違いと移植に伴う痛みが妊娠率に影響を与えるか検討した。

【方法】2014年9月から2015年1月において、当院にてホルモン補充周期融解胚移植を行った周期を対象。
・患者背景として年齢、過去の採卵回数、過去の移植回数、身長、分娩歴を比較した。
・痛み調査はインフォームドコンセントを施行し同意を得た症例のみに行った。
・妊娠評価判定は移植後10日目の血清β-hCGを測定し0.5m IU/mlをcut-off値とした。
・移植カテーテルはファイコンチューブを使用した。
・融解胚移植のうち、単一胚盤胞移植(SEET法)を行った周期では良好胚の妊娠率も比較した。
・患者識別番号の偶数を大きいサイズの膣鏡M、奇数を小さいサイズの膣鏡Sを使用して使用膣鏡のランダム化を行った。
・痛み調査方法として、医師はFace Rating Scale:FRS(0-5) 、患者及び不妊コーディネーターはNumeric Rating Scale NRS(0-10) を使用した。

調査①:以下A)~E)の移植手順において、患者がどの段階でもっとも痛みを感じるか調査した。
A) 経腟エコープローブを膣内に挿入し、移植前子宮内膜を観察
B) 経腟エコープローブを抜去し、クスコ式膣鏡を挿入
   →膣内・子宮口を確認し、消毒薬・生理食塩水・綿球を使用し
     膣内洗浄と頸管粘液除去
C) 介助者による腹部エコー
D) 胚をローディングしたカテーテルを挿入、胚排出、カテーテル抜去
E) クスコ式膣鏡を抜去し、再び経膣エコープローブ挿入し移植の位置確認

調査②:調査①結果より痛みが最も強い時点での患者、移植担当医師、不妊コーディネーター(移植時患者に付き添い、痛み聴取)による痛み評価を行った。その値と化学妊娠の有無を検討した。

【考察】これまでに膣鏡にゲルを添付したり、足の固定を解放した内診での患者の痛み方が軽減する報告は多い。今回の調査で、膣鏡の大きさと妊娠率において差は無く、また、痛みと妊娠率においても差は無かった。胚移植時に殆どの患者は膣鏡の大きさに関わらず痛みを感じていない事が分かった。膣鏡を挿入する医師は患者の痛みを実際よりやや上回って評価している傾向があるものの、第三者を含めほぼ的確に痛みを客観的に評価できていると言える。小さい膣鏡の使用は、最初からそのサイズで使用する場合、実際に感じる痛みの程度は大きいサイズのものと変わらず、体格や分娩歴からは痛みを感じる傾向が推察できない事が分かった。

【結論】胚移植において、使用する膣鏡サイズに関わらず、殆どの患者は痛みを感じておらず、妊娠率に差は無かった。


 

診察ご予約は
こちら
さんのみや診療予約
loading