英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第34回 日本受精着床学会総会・学術講演会

  • 不妊治療を受けた妊婦への妊娠中期セミナーを実施して
  • 2016年9月15日(木)~16日(金) 軽井沢プリンスホテルウエスト
  • 第34回 日本受精着床学会総会・学術講演会
  • ○藤井 美喜、岸野 志津子、オンビルギン 操、苔口 昭次、塩谷 雅英

【目的】

出産施設非併設である当クリニックでは、7年前から妊婦の不安を軽減するために妊娠判定陽性者を対象に妊娠初期セミナーを開催している。妊娠初期セミナー受講者から妊娠中期にもセミナー開催の要望が多くあり、1年半前から妊娠13週~27週の妊婦を対象に妊娠中期セミナーを開催することになった。そこで、妊娠中期セミナーの感想と妊婦の思いを知るために受講者を対象にアンケートを実施した。

【方法】

2014年9月~2016年4月に妊娠中期セミナー受講後にアンケートを配布し、無記名にて164名から回収を得た。

【結果】

平均年齢35.9歳、平均妊娠週数19.1週、ARTにて妊娠に至った人が77%を占めていた。妊娠初期セミナ―受講者は80%であった。セミナーの内容について92%の人が「大変役に立った」と返答した。特に役に立った内容として「エクササイズ」「妊娠中の生活」「妊婦同志の交流」であった。「母親になる充実感がある」98%、「児の成長が楽しみである」100%、反面「やっていけるか不安」と返答した人は65%であり、以前実施した妊娠初期セミナー受講のアンケート結果とほぼ同様の結果であった。「妊娠初期と比較して不安が軽減した」と85%の妊婦が返答していた。妊娠初期と変化した内容は、「胎動や腹部増大による母親になる充実感」「胎児の成長や流産のリスク減による不安の軽減」「つわり症状の軽減」など心身の安定が増していた。現在心配なことは「胎児の成長」「出産について」「高齢出産」「体重管理」などであった。

【考察】

セミナー開催については肯定的な意見が多かったため、今後も継続していきたい。妊娠中期に向けて不安が軽減し、心身の安定が増しているが「やっていけるか不安」と半数以上返答がみられたことから前向きに取り組めるように働きかけていきたい。

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