英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第34回 日本受精着床学会総会・学術講演会

  • 不妊治療サポート部門導入の効果
    ~多様化する患者のニーズに合わせて個別対応できるクリニックを目指して~
  • 2016年9月15日(木)~16日(金) 軽井沢プリンスホテルウエスト
  • 第34回 日本受精着床学会総会・学術講演会
  • 高橋裕子、山本健児、藤井美喜、水澤友利、伊藤宏一、岡本恵理、緒方誠司、山田聡、

    松本由紀子、苔口昭次、塩谷雅英

【目的】

不妊治療患者が高齢化するに伴い、合併症保有率の増加、治療の多様化が進んでいる。他科疾患を合併した症例の来院や他院にて治療既往がある患者も多い。当院では個々の患者のニーズに確実に応え、不安なく治療に進んでいけるよう初診時の診察前の対応から診察後の詳細説明などを担うサポート部門を2012年に新設した。今回、当該部門について報告するとともに、その効果と課題について検討した。

【方法】

サポート部門導入以降、初診時には医師の診察前に問診票の記入漏れの確認、既往疾患や合併症について治療歴、投薬状況、アレルギーなどの詳細を患者から聞き取り、医師への質問事項の把握にも努めている。また診察後は、検査、治療内容、通院スケジュールの詳細説明、予約などを行い、患者が不安なく当院へ通院できる体制を整備した。それらの評価のため医師、サポート部門職員、初診患者を対象にアンケート調査を実施した。

【結果】

医師からは、第三者の事前確認があることで、注意すべき点を漏らすことなく把握できる。患者への治療や検査内容の説明を簡略化できるため、方針決定など重要な問題に時間を割くことができる。サポート部門からは、医師の診察の効率化に寄与できている。患者からの「わかりやすかった、不安が和らいだ」の声で患者のサポート役も担っていると感じる。患者からは、医師と話す前にサポート部門で話せることで、リラックスできた。診察後の説明が詳しく丁寧で安心して治療に臨むことができる。一方で待ち時間が長くなるといった意見も聞かれた。

【考察】

説明専門部門の導入により、医師、看護師の負担軽減やダブルチェックのみならず、患者にとってより近い立場の職員が説明を行うことにより精神的支援にもつながっていると考えられた。今後もさらに研修等により説明内容の充実、待ち時間短縮等に取り組み、より患者のニーズに合わせた医療に貢献できるよう発展させていきたい。

 

 

 

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