不妊治療の知識

10月のおはな

理事長コラム

理事長コラム

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第100回 ミネラルについて(2017年7月)

活性酸素は体に悪影響を与える面もあり、細胞を老化させ、精子や卵子の質を下げてしまうとも言われています。活性酸素から体を守る成分として、ビタミンCやEなどが有名ですが、ミネラルである亜鉛、銅、鉄もその働きを持っています。
亜鉛は、含有量が多い食品が少なく不足しがちですが、たんぱく質や遺伝情報のDNAを作る際にも必要で大切なミネラルです。鉄は、赤血球に含まれるヘモグロビンの構成成分で、体内における酸素の運搬に関わりますが、毎月の月経で血液を失う女性は不足しがちです。銅は、このヘモグロビンを作るために、鉄を必要な場所に運ぶ役割があります。これら3つのミネラルは体に吸収されるときに互いに影響し合っており、バランスよく適量を摂取することが大切です。
当院では、不妊で悩んでおられるみなさんに、血液検査で亜鉛・鉄・銅の血中濃度をお調べしています。過剰あるいは不足している場合は、栄養士による食事指導やサプリの提案、お薬での治療をお勧めしています。