英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第80回 兵庫県産科婦人科学会

  • 採卵17周期実施するも妊娠にいたらずZIFTによって妊娠に至った1例
  • 平成18年7月2日 社団法人兵庫県医師会館(神戸市)
  • 第80回 兵庫県産科婦人科学会
  • 橋本 洋美、後藤 栄、泉 陽子、吉村 由香理、笠原 優子、江口 素子、小森 江利子、田中 里美、藤澤 弘子、古橋 孝祐、水田 真平、渡部 純江、松永 雅美、姫野 清子、棚田 省三、苔口 昭次、塩谷 雅英 
    英(はなぶさ)ウィメンズクリニック

【発表の概要】

採卵を17周期実施するも妊娠に至らず、接合子卵管内移植(ZIFT)によって妊娠した症例を経験した。症例は原因不明不妊の為、前医にてIVF/ET を4周期、腹腔鏡下GIFTを1周期、腹腔鏡下ZIFTを1周期実施したが妊娠に至らず当院を受診した。初診時34歳、O回経妊、不妊期間9年であった。当院でICSIを5周期実施したが妊娠に至らなかった。二段階胚移植を試み形態良好胚を5~7日間体外培養を行ったが、いずれの治療周期においても胚盤胞に発生した胚は無かった。その後、他院で子宮鏡下ZIFTを2周期実施するもやはり妊娠にいたらず、再度当院でICSIを実施するも胚盤胞への発生は認めず妊娠しなかった。この時点で、治療不成功の主原因は体外培養での胚発生停止であると考え、腹腔鏡下ZIFTを施行することとした。7~9周期目の ICSIで得られた計14個の前核期胚を凍結保存、ホルモン調節周期を利用して腹腔鏡下にZIFTを実施したところ単胎妊娠が成立した。体外培養での胚発生停止が治療不成功の原因と考えられる難治症例においてZIFTは有用な治療法であると考えられた。

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