英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第15回 日本臨床エンブリオロジスト学会

  • 2種類の培養液を用いた培養成績の検討
  • 平成22年1月9日~10日 すみだリバーサイドホール
  • 第15回 日本臨床エンブリオロジスト学会
  • 角本知世、後藤栄、橋本洋美、泉 陽子、江口素子、古橋孝祐、水田真平、田中里美、稲飯健太郎、片田雄也、宮田ちさと、米山雅子、黒田泰史、岸加奈子、松浦まき、


    後藤優介、東山龍一、成松美彩、松本由紀子、苔口昭次、塩谷雅英


    英ウィメンズクリニック

【発表の概要】
【目的】Universal IVF Medium(UIM)(MediCult社)/Global Medium(GM)(LifeGlobal社)とG-IVF PLUS(G-IVF)/G-1 PLUS(G-1)/G-2 PLUS(G-2)(Vitrolife社)の培養成績について比較検討を行った。
【方法】2009年6月に採卵した予定回収卵数5個以上かつIVF施行症例を対象とし、患者IDが奇数の症例をA群、偶数をB群に分け検討した。採卵当日をDay0とし、A群はDay0~1はUIM、Day1~6は10%Human Serum Albuminを添加したGMを用いた。一方、B群はDay0~1はG-IVF、Day1~3はG-1、Day3~6はG-2を用いた。また、培養時に使用したcover oilは、A群はOil for Embryo Culture(Irvine Scientific社)、B群はOVOIL(Vitrolife社)を用いた。培養は、37.0℃、A群はCO25.5%、B群は7.0%で行った。
【結果】A群とB群で、それぞれ症例数は49症例と37症例、検討卵数は474個と361個であった。平均年齢は35.7±4.4歳と36.7±4.5歳、平均採卵回数は1.7±1.9回と2.0±1.6回であり有意差はなかった。正常受精率は、それぞれ73.6%(349/474)、73.4%(265/361)、受精卵あたりの分割率は97.4%(340/349)、97.7%(259/265)と有意差は認めなかったが、良好初期胚率は64.4%(219/340)、72.2%(187/259)とB群において有意に高率であった(p<0.05)。継続培養胚あたりのDay5における胚盤胞発生率は47.5%(126/265)、40.6%(80/197)で有意差を認めなかったが、胚盤胞あたりの良好胚率(Gardnerのグレード分類3AA以上)は27.0%(34/126)、38.8%(31/80)とB群において高い傾向であった(p=0.08)。
【結論】今回の検討において、G-IVF/G-1/G-2はUIM/GMと 比較して形態良好胚を得ることができる可能性が示された。
 

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