英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

産婦人科の実際

  • 胚発育段階、胚発育速度が出生時性比に与える影響の検討
  • 第62巻 第8号 (平成25年8月1日発行) 1141-1144
  • 産婦人科の実際
  • 緒方誠司、 塩谷雅英


    英ウィメンズクリニック

【要旨】
移植時の胚発育段階、胚発育速度が出生時性比に影響するかについて、単一胚移植症例を対象に後方視的な検討を行った。胚盤胞移植と分割期胚移植を比較した場合の出生時性比のオッズ比は1.20(95%CI:0.79, 1.83)と有意差は認めなかった。胚盤胞の発育のグレードが1上がるごとの出生時性比のオッズ比は、1.36( (95%CI: 1.11, 1.65)となり、胚盤胞発育が速いほど男児の割合が多くなっていた。この結果から、男性の胚の発育速度が女性の胚の発育速度よりも速い可能性があること、胚発育速度による胚の評価に基づいた移植胚の決定が出生時性比に影響する可能性があることが示唆される。


 

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