英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第32回 日本受精着床学会総会・学術講演会

  • 子宮卵管造影検査時の痛みに対するアンケートの検討を通して
    ~子宮卵管造影検査は本当に痛いのか?~
  • 平成26年7月31日(木)~8月1日(金) ハイアットリージェンシー東京
  • 第32回 日本受精着床学会総会・学術講演会
  • 藤井美喜、オンビルギン操、岸野志津子、十倉陽子、苔口昭次、塩谷雅英


    英ウィメンズクリニック

【目的】子宮卵管造影は不妊治療においては欠かせない検査であるが、「痛みが伴う」という情報が必要以上広まり、検査前から痛みに対して先入観をもっている場合がある。そこで検査時の痛みの反応をみることで、今後の検査前の患者説明に役立てるためにアンケートを実施した。

【方法】2013年4月~5月に子宮卵管造影検査を受けている患者を対象にアンケートを実施した。検査終了後に配布し、回収ボックスにて留め置き法で回収した。

【結果】回収率は83.3%で、265名より回収を得た。平均年齢は35.3歳、検査回数は1回目67.9%、2回目以上32.1%、検査実施日は平均月経10.3日目であった。検査時の痛みは「予想より弱い」68.0%、「予想と同じくらい」14.4%、「予想より強い」17.6%であった。また、「10を最大の痛みとした時の痛み」は予想のレベルは平均6.2で実際の痛みは4.2であった。「突き刺すような」「しめつけられる」「うずくような」「気分が悪くなるような」痛みのうち、「強くある」「かなりある」と答えた人は少なかった。痛みの部位は下腹部中央部や下腹部全体の痛みが多かった。片側または両側の卵管閉塞例は18.1%認め、疎通性が正常例に比較して検査時の痛みが強くみられた。

【考察】約7割の患者が予想より弱いと感じており、痛みの程度は強く感じる人は少ないことを検査の前に患者に伝えることで不安を軽減するように説明していきたい。


 

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