英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第33回 日本受精着床学会総会・学術講演会

  • 不妊治療を受けた妊婦の出産施設の選択について~「初期妊娠リスク自己評価」と出産施設の選択理由について~
  • 平成27年11月26日(木)~27日(金) TFTホール(東京都)
  • 第33回 日本受精着床学会総会・学術講演会
  • 藤井美喜、岸野志津子、オンビルギン操、苔口昭次、塩谷雅英


    英ウィメンズクリニック

【目的】不妊治療技術の進歩に伴い高齢妊娠が増加し、それに伴いハイリスク妊娠が増加している。ハイリスク妊娠に対してはそれに対応できる医療施設を選択することが必要である。しかし、不妊治療中は妊娠することが最大の目標であり、自己の出産のイメージがわかない人も多い。そこで、不妊治療を受けた妊婦が出産施設の選択をどのようにし、自己のリスク因子と合わせて適切に施設を選択したかどうか知るためにアンケートを実施した。

【方法】2013年2月~2015年3月に出産施設非併設である当クリニックで実施している妊娠初期セミナーを受講し、出産施設を決めている妊婦を対象にアンケートを実施した。2004年に厚生労働省研究班が作成した「初期妊娠リスク自己評価」を含めたアンケート用紙をセミナー終了後に配布し、無記名にて236名から回収を得た。

【結果】出産予定施設は総合・専門病院が51%、個人クリニックが49%で約半々であった。「初期妊娠リスク自己評価」を点数化すると「低リスク群」5%、「中リスク群」18%、「高リスク群」77%であった。「高リスク群」のうち44%が個人クリニックを選択していた。出産予定施設の選択理由として、個人クリニック選択者は立地条件や評判などを重視しているのに対し、総合・専門病院選択者は今後の妊娠経過の対応を重視していた。出産施設を決めた時期は74%の人が「妊娠後」であり、43%の妊婦が出産施設の選択について悩んでいた。

【考察】高リスクにも関わらず、約半数の妊婦が個人クリニックを選択しており、出産施設の選択について約4割の妊婦が悩んでいた。今後、不妊治療を受けた妊婦がどのような分娩経過となったのか確認し、出産施設の選択について助言ができるようにしていきたい。
 

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