不妊治療の知識

12月のおはな

胚培養スタッフより

胚培養スタッフより

当院胚培養スタッフからお届けするコラムです。一般の治療ではなかなか見えにくい部分をお届けしています。

胚(受精卵)移植の流れについて(2019年11月)

生殖補助医療における一連の治療において採卵や受精方法の決定、受精卵(胚)の成長、凍結保存など多くの過程を経て、最終ステップとして位置付けされるものが「胚(受精卵)移植」です。今回は、胚移植当日の患者様の治療の流れについてご紹介させていただきます。

新鮮胚あるいは凍結胚移植の日程が決定した患者様は、当院では移植当日の午後に胚移植をおこなっております。移植前には胚培養士が直接、現在の胚(受精卵)の状態や移植の方法等のお話をさせていただきます。個室でのお呼び出しとなりますので気になる事、不安な事等がある場合は時間を気にせず質問して頂ければと思います。
お話後は、清潔な服装にお着替えしていただき胚移植室(OPE室)へのご案内となります。まず始めに医師が膣および子宮膣部の消毒と洗浄、子宮内膜の厚さのチェックを行います。その後、移植用の「ガイド」と呼ばれるチューブを挿入し移植の準備を整えます。準備が整い次第、胚培養士が患者様の受精卵を「カテーテル」と呼ばれる柔らかいチューブに吸引します。ガイドの中は空洞になっていますので、医師がその中にカテーテルを通し、エコーで確認しながら子宮底部のベストポジションへ注入します。移植後は10~15分程ベッドで休憩後、帰宅して頂くという流れとなります。移植は治療の最終ステップです。医師、胚培養士、全てのスタッフが患者様の妊娠へと繋がるよう願っています。緊張もあるとは思いますが、リラックスして一緒に頑張りましょう!
培養部門 後河内 美紗子