不妊治療の知識

3月のおはな

胚培養スタッフより

胚培養スタッフより

当院胚培養スタッフからお届けするコラムです。一般の治療ではなかなか見えにくい部分をお届けしています。

メンズルームでの採精・ご自宅での採精について(2019年12月)

不妊治療において精液検査は大切な検査の1つです。
精液検査では、精子の濃度、精子運動率、直進運動精子などをSMAS(精子運動解析装置)という機械を用いて計測しています。SMASによる精液検査については過去の培養士コラム【精子運動解析装置SMAS(Sperm Motility Analysis System)について(2017年8月)】をご覧ください。
精液検査を受けて頂くにあたり、採精方法は2通りあります。
①当院にお越し頂き、【メンズルーム】にて採精して頂く方法と、
②当院でお渡しした【容器】を用いてご自宅で採精し、持参して頂く方法です。
①【メンズルーム】
当院には8Fと、4Fメンズクリニック内にメンズルームがございます。
メンズクリニックの夜診以外は基本的に8Fのメンズルームをご利用頂いております。
ご自宅で採精が難しい場合や、採精直後のより正確な状態を知りたい場合など、メンズルームをご利用頂ければと思います。
メンズルームをご利用される場合は、ご利用のお費用がかかりますのでご注意ください。
また、ご予約が混みあっている場合はお待たせする可能性がありますのでご了承ください。
201912②
②【容器】
容器でご持参いただく場合には採精後5時間以内のご提出をお願いしております。
精子は低温に弱いので人肌に保った状態でご持参ください。特に、寒い季節には採精後の容器は、タオルや保温バッグを用いて低温にさらされないようにお願いいたします。
201912①
◎採精されるにあたって
採精には禁欲期間も大切になります。禁欲期間が長くなると精子運動率が低下することがあります。これは、禁欲期間が長くなると精子が精路の中に停滞したままになり、古い精子が射精される為です。当院では治療成績の向上を図るため、【禁欲期間1~3日】をお勧めしております。
(例)禁欲期間3日の例
月曜日に射精し、金曜日に検査のために採精を行った場合、火・水・木の3日間が禁欲期間となります。
また、採精カップの内側は、大変清潔な状態となっておりますので、手指を清潔にして頂き、できるだけ採精カップの内側に素手で触らないようにお願いいたします。雑菌などの混入の恐れがあります。
採精された後はしっかりと容器の蓋が閉まっているかご確認をお願いいたします。蓋がしっかりと閉まっていない場合、精液の漏出や、乾燥によって正確に測定できない恐れがあります。
精液検査を受けられるご予定の患者様に、ご参考として頂ければ幸いです。
培養部門 白岩 優綺