不妊治療の知識

1月のおはな

理事長コラム

理事長コラム

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第1回 不妊症とは? (2004年8月)

結婚してから避妊を行わなかった場合、最初の1年で8割のご夫婦が、そして2年が経過しますと9割のご夫婦が赤ちゃんを授かることになります。従いまして結 婚後1~2年経っているのに妊娠の兆候が無い場合には不妊症である可能性があります。妊娠が成立するためには、5つのファクター、すなわち卵子・精子・卵 管・子宮・女性ホルモンが整う必要があります。どれか一つでも調子が悪いと妊娠は成立しません。当院にご相談に来て下さる患者様の場合、卵管に問題のある 方が一番多く見受けられます。卵管はとても繊細な構造をしているため傷つきやすいものなのです。近年、卵管鏡という極細のカメラで卵管の中を観察したり、このカメラを使って卵管を中から治す手術が可能になって参りました。日帰りで行える体に優しい治療です。卵管に問題があるため体外受精しか方法が無かった 患者様でもこの「卵管鏡下卵管形成手術」にて自然妊娠を期待できるようなっています。さて、不妊の原因の2番目は精子の問題です。近年男性の精子が少なく なって来ていると指摘されています。

執筆:院長 塩谷 雅英