不妊治療の知識

1月のおはな

理事長コラム

理事長コラム

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第3回 漢方医学と不妊症 (2004年10月)

不妊症の原因にはいろいろなものがありますが、女性側の原因として月経異常や排卵障害、黄体機能不全などホルモンバランスの乱れがある場合や、男性側の原因 として乏精子症などがある場合、当院ではホルモン治療と平行して、漢方薬を用いています。漢方薬は自然の生薬から作られているもので、草や木、変わったものでは化石(マンモスの骨)や牡蛎(かき)の殻などが入っているものもあります。古代中国で始まった漢方の基礎が日本に渡ったのは5 ̄6世紀ごろで、その 後約1500年をかけて日本流にアレンジされて今日の日本の漢方医学となりました。漢方薬にはいろいろな生薬がブレンドされており、その組み合わせで効果 が違ってきます。「証」という漢方治療独特の診断法に基づき、その方にあった漢方薬を処方します。漢方薬を用いることによって、全身状態が改善され、冷え性が良くなった、便秘が治った、イライラがましになったなどの効用も臨床ではよく経験します。不妊治療に漢方薬を取り入れたいと思われる方、興味のある方 は是非、ご相談ください。

執筆:院長 塩谷 雅英