不妊治療の知識

11月のおはな

理事長コラム

理事長コラム

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第90回 当院の子宮卵管造影検査について(2015年11月)

 子宮卵管造影検査で卵管閉塞だったのに、自然妊娠するというケースがまれにあります。検査の時に造影剤を入れることによって、もともと詰まっていた卵管がレントゲン写真では確認できないくらいに少しだけ通った可能性があります。検査を行った後は、卵管の通りがよくなって妊娠しやすくなるといわれています。
 子宮卵管造影検査は、不妊治療においては欠かせない検査ですが、「痛みが伴う」という情報が必要以上広まり、検査前から痛みに対して先入観をもっている場合があります。当院では、造影剤の量や圧力を測りながら入れていくので、患者様があまり痛がるようならそれ以上、無理に造影剤を注入することをしません。約300mm/Hgを超える圧力をかけるとたいていの人はとても痛がりますが、当院の検査機器にはストッパーがついていて300mm/Hgを超えるとそれ以上は造影剤が入らないようになっています。2013年のアンケート調査では当院での子宮卵管造影検査時の痛みは約70%の方が予想より弱いと回答しています

執筆:理事長 塩谷雅英