不妊治療の知識

11月のおはな

理事長コラム

理事長コラム

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第94回 卵子のお話(2016年7月)

女性は約200万個の卵子を持って生まれてきます。この卵子は女性の生涯を通じて減り続け、増える事はありません。思春期の頃にはすでに30万個位に減っています。ちなみに日本人女性の平均閉経年齢は51歳です。言うまでもありませんが、卵子はこれから赤ちゃんが欲しいとお考えの皆さんにとっては特に大切なものです。喫煙は卵子を傷つけることがありますので、禁煙をお勧めします。すでにお気づきのように、卵子は女性と共に年齢を重ねます。卵子の寿命は45歳くらいです。特に卵子の年齢が37歳を越えると、卵子の老化が顕著となり、段々妊娠しにくくなります。排卵誘発剤を使うと卵子が早く無くなってしまうかもと心配される方もいらっしゃいますが、排卵誘発剤は排卵せず消えて行く運命にある卵子を排卵に導くものですから、これは間違いです。これから妊娠、出産をお考えの皆さんは特に卵子を大切にして頂きたいと思います。

執筆:理事長 塩谷雅英