不妊治療の知識

11月のおはな

理事長コラム

理事長コラム

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第95回 卵管鏡下卵管形成術とは?(2016年9月)

卵管に異常があり、体外受精しか妊娠の方法が無いと診断された方に、卵管を治すことで自然妊娠の可能性を取り戻す方法です。
FT法(Falloposcopic  tuboplasty)とも呼ばれ、日帰り手術が可能です。手術中は麻酔を施しますので痛みは感じません。
また保険診療でもあり、保険適応のない体外受精と比べると費用面でもとってもメリットがあります。
卵管鏡下卵管形成術に用いられる卵管鏡は、円筒状の伸長性バルーンカテーテルとその内側に毛髪ほどの細さのカメラを組み込んだシステムで
卵管内腔を直接観察しながら治療することが可能です。治療成績は、80~90%以上に卵管の開口を期待でき、手術後の妊娠率は、20%〜40%程度です。
あなたがもし卵管に問題があるために体外受精を勧められているとすれば卵管鏡下卵管形成術は非常に有効な治療法かもしれません。
体外受精を検討する前にトライしてみる価値は充分にあります。