はなぶさ ブログ

10月のおはな

NIPTが臨床研究から一般診療へ

NIPT [Non-Invasive Prenatal genetic Test:非侵襲的出生前遺伝学的検査/母体血胎児染色体検査]が一般診療化されるというニュースをご存知でしょうか。

まずは2018年3月3日に毎日新聞に紹介された記事についてご紹介します。

 

(以下、抜粋)

『妊婦の血液から胎児の染色体異常の可能性を調べる新型出生前診断(NIPT)について、日本産科婦人科学会(日産婦)は3日の理事会で、倫理面から臨床研究に限定してきた指針を変更し、一般診療として実施することを正式に決めた。現在は指針に基づき、日本医学会が臨床研究として実施する医療機関のみを認定しているが、今後は研究計画書や施設内の倫理委員会を通すことが不要になるため、実施施設が増える見通し。』

 

2013年に日本に導入されて以降、NIPTは臨床研究として比較的大きめの病院でのみ実施されていましたが、検査を希望されるご夫婦が増えてきたこと、そして『遺伝カウンセリングの重要性が確認できた』ことが臨床研究の終了、そして一般診療化へと繋がったようです。

 

注意点は、今後も誰でもNIPTを受けられるわけではなく、学会としての指針は残ります。すなわち、診断が認められる対象(13、18、21トリソミー)の限定、出産予定時の年齢が35歳以上であること、あるいは過去に染色体異常の児を出産したことがある方などが対象となります。

ただし、従来では実施に必要であった計画書の提出や倫理委員会での審査が必要なくなり、比較的小規模の施設でも実施がしやすくなるということです。

 

出生前診断の是非は別として、出生前診断に分類される検査方法(非確定検査あるいは確定検査)にはそれぞれメリットとデメリットがあります。

次回は非確定診断と確定診断について、それぞれの特徴をご紹介したいと思います。

 

(文責:[研究開発部門]辻優大、[理事長]塩谷雅英)

 

前回の記事もご参照下さい。

NIPTってどんな検査?