はなぶさ ブログ

10月のおはな

出生前診断_検査方法によるメリットとデメリット

今回は3つの出生前診断を例に挙げて、それぞれの特徴をご紹介したいと思います。

 

まずはそれぞれを簡潔にご紹介します。

①超音波マーカー検査:NT検査[Nuchal Translucency:胎児後頭部浮腫]など、『形の異常』を検出(NTが厚くなるとダウン症の発生頻度が高くなる)

②母体血胎児染色体検査(NIPT):母体の血液を調べることで、胎児の染色体検査を行う検査

③羊水検査:子宮内の羊水を採取し、その中に含まれる胎児の細胞成分(主に胎児の染色体)を分析する検査

 

次に、それぞれの特徴を以下の表にまとめました。

【言葉の補足説明】

感度:検査結果(例:ダウン症候群)に対し、児が実際にその疾患を患っている確率

 

【注意点】

いずれの検査においても、検査結果を100%保証するわけではありません。例えば羊水検査においても、微細な染色体欠損などがある場合、判定が困難なケースもあります。

 

侵襲性が上がるにつれ、判定能力は上がります。一方で、同時に胎児へのリスクも上がるということが分かります。

このように、出生前診断には検査方法に種類があり、それぞれの検査にメリットとデメリットがあります。

 

検査をご希望される場合には、それぞれの検査方法をよく理解し、ご夫婦や家族での相談はもちろん、専門医とよく相談し、遺伝カウンセリングを受けたうえで、出生前診断を受けるかどうか検討して頂ければと思います。

 

(文責:[研究開発部門]辻優大、[理事長]塩谷雅英)

 

前回の記事もご参照下さい。

NIPTってどんな検査?

NIPTが臨床研究から一般診療へ