はなぶさ ブログ

10月のおはな

医療ドラマの様なイメトレをしているドクターは本当にいるのか?

本日は少し趣向を変えて、医師の舞台裏についてお話ししたいと思います。

皆さんは医療ドラマの術前イメトレ(イメージトレーニング)シーンをご存知でしょうか?

主人公の天才外科医が病院の屋上で、暗闇の中(なぜかスモークつき)上半身裸で汗をかきながら手術に向けて実際に手を動かしているという印象的なシーンなのですが、そんなこと本当にしているドクターはいるのでしょうか?

あのシーンを初めて見たときは私も正直やり過ぎ感に苦笑いしてしまいましたが、よく考えると深い意味のあるシーンでもあります。

手術は患者さんにとって、不安と痛みを伴うものですが、それ故にそれを行う医師にとってもストレスがかかるものです。そのため、できるだけ安全に、円滑に手術ができるように術前のイメージトレーニングは欠かせません。

ドラマの様にそういったイメトレはだいたい仕事が終わった夜間に行われます。実際に手を動かす事によって術野を明確にイメージする助けになります。

はじめのうちは、なかなか術野の具体的なイメージができずにそれこそ霧がかかったようなイメージですが、経験を積むと徐々に細部までイメージできるようになっていきます。

実際に手を動かすことのもう一つのメリットとして、体に余計な力がかかっていないか確認できるという点があります。

私は新しい手術などを行った後などは、非常に肩が凝ったり腕が筋肉痛になる事がありますが、後で思い返すと力が入り過ぎて肩が上がったり、器具に不要な力をかけていたりする事があります。そのような動きを復習して、力が抜けるように動きを反復する事によって、徐々に動きの精度が上がり、術後の筋肉痛もなくなっていくものです。

ということで、本日の結論は”医療ドラマの様なイメトレは実際に多くの医師が行っている”でした。

今後もより良い医療を提供できるよう、日々トレーニングを続けていきたいと思っています。

(文責: [医師部門] 江夏徳寿、[理事長] 塩谷雅英)