はなぶさ ブログ

2月のおはな

体外受精で生まれた子供の発育は? その2

今回は、体外受精や顕微授精で生まれた赤ちゃんの、その後の成長に注目した研究の結果を見てみます。
研究については体外受精で生まれた子供の発育は? その1をご覧ください。

さて、結果を見てみましょう。上の表は母親へのアンケート結果の集計です。ちょっと統計手法が複雑ですが、要約しますと、メンタルヘルス、社会性、認知能力に関して体外受精児と一般妊娠児には差がないという結果でした。

一方で性差比較においては対外性において差が出ています。この意味は、一般妊娠児の男の子で見られる攻撃性の問題が体外受精児ではあまり見られないという事のようです。

また認知能力に関しては女の子では一般妊娠児の方が問題が少なく、男の子では体外受精児の方が問題が少ないという結果でした。とはいえ、いずれも微妙な差で、体外受精児の方が成長過程で問題が多いという結果ではないようです。
結論としては
・体外受精児のメンタルヘルスや社会性、認知能力を含めた成長過程は一般児と比べて問題なかった。
ということでした。

前回も書きました通り、不妊治療では妊娠、出産が一つのゴールですが、赤ちゃんの人生はそこからスタートですからその後の成長の事についても注目する視点は大事ですね!

 

(文責:医師部門 江夏徳寿、理事長 塩谷雅英)