はなぶさ ブログ

2月のおはな

女性なのに男性ホルモンが多いってどういうこと? その2

今回は女性と男性ホルモンの関係についてお話ししていますが、

女性なのに男性ホルモンが多いってどういうこと? その1では、卵巣で卵胞が育っていく過程を紹介しました。
今回はその卵胞発育の過程で、テストステロンがどのように作られるのか、女性における男性ホルモン(テストステロン)の値で何が示唆されるのかをお話をしたいと思います。

それではもう少し詳しく見てみてみましょう。

上の図のように卵胞とは卵子が顆粒膜細胞、莢膜細胞に取り囲まれてできています。

この中の莢膜細胞においてテストステロンは産生されています。

このホルモン産生の流れは排卵の前後で変わってきます。

排卵前は莢膜細胞にLH(黄体形成ホルモン)が作用してテストステロンを産生する方向に作用するのですが、排卵後はその直前で抑制的に働き、テストステロンの代わりにプロゲステロンが産生されるように働きます。
まとめますと、排卵前の卵胞にLHが作用するとテストステロンが産生されるということになります。

 

ということで、テストステロンが高いという状態は排卵障害がベースにあり排卵前の卵胞が多数存在する可能性を考える必要があります。
最も多いのは多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)という病態で、女性のテストステロン高値をみたらPCOSを疑って検査を進めていくことになります。

 

次回はPCOSの具体的な病態と治療法について紹介したいと思います。

 

(文責:医師部門 江夏 徳寿、理事長 塩谷 雅英)