はなぶさ ブログ

10月のおはな

風疹ワクチン接種後に避妊が必要なわけ

不妊症のスクリーニング検査の一項目に風疹抗体があります。

これは、先天性風疹症候群を予防するための検査になります。

免疫のない女性が妊娠初期に風疹に罹患すると、風疹ウイルスが胎児に感染して、出生児に先天性風疹症候群と総称される障がいを引き起こすことがあるためです。

風疹抗体が低かったら風疹ワクチンの接種をお勧めする事になりますが、その際2カ月間の避妊が必要となります。

不妊症の治療のために受診したのに、いきなり避妊を告げられて戸惑われる方もいらっしゃるかと思いますが、本日はなぜ風疹ワクチン接種後の避妊が必要かについて説明したいと思います。
一般的にワクチンは不活化ワクチンと生ワクチンに分類されます。

不活化ワクチンとはウイルスや病原菌を殺菌してバラバラにした成分を接種することによって体内で免疫が作られます。

一方で、生ワクチンとはウイルスや病原菌を弱らせてはいるものの、生きている状態で接種します。

(ワクチン.netより)

 

風疹ワクチンは生ワクチンになります。

そのため、免疫がついて弱毒化風疹ウイルスが完全に体内から消えるまでは避妊するよう説明しています。

ワクチンで胎児が感染してしまっては大変ですからね。

なお風疹ワクチンによって免疫がつくと、その抗体は赤ちゃんに移行します。

抗体は生後半年ほど持続しますので、先天性風疹症候群だけでなく出生後の赤ちゃんの感染も防ぐことができますので、その意味においても妊活前のワクチン接種をお勧めしております。

 

(文責:医師部門 江夏 徳寿、理事長 塩谷 雅英)