はなぶさ ブログ

6月のおはな

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その1 女性ホルモンとは

一般に女性には女性ホルモンが、男性には男性ホルモンが働いているといいます。

一体女性ホルモンとはどんなホルモンなのでしょう。
私たち哺乳類のメス(女性)の体の中では、2種類の女性ホルモンが作られ、その(彼女の)体の中で実際にその役割を果たしています。

その2種類のホルモンとはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)です。

どちらのホルモンも主に卵巣で作られるステロイドホルモンです。

一般に「ステロイドホルモン」という場合、副腎皮質ステロイドホルモンを指すことが多いのですが、このふたつの女性ホルモンはその仲間ではありますが、その役割は全く違います。


では、女性においてエストロゲンとはどんなホルモンなのでしょう。

一言でいうと「女性の第二次性徴を促すホルモン」、言いかえると「女性の女性らしさを演出するホルモン」といえます。

すなわち、女性の胸がふっくらと大きいのも、腰がくびれてたおやかな体型なのもこのエストロゲンのおかげなのです。

このホルモンには、上記の作用以外に一言では言えない多くの重要な作用があり、女性にとってはなくてはならないものなのです。
エストロゲンは、日本語で「卵胞ホルモン」と呼ばれているように、主に卵巣の中にある卵胞で作られます。

また、排卵後には黄体でも作られます。

さらに、一部は脂肪組織でも作られますし、妊娠すると胎盤でも大量に作られます。
一方、プロゲステロンは、一言でいうと「妊娠の成立と維持に不可欠のホルモン」ということになります。

これも女性に特有な機能ですよね。

このホルモンは、エストロゲンとともにすべての哺乳類(ヒトはもちろんクジラ、ウシ、ウマ、ブタ、ネズミなどなど)において妊娠を促し、妊娠するとその妊娠を維持する働きをします。

つまりこのホルモンがないとその動物は妊娠もできないし、妊娠しても流産してしまうのです。
プロゲステロンは、「黄体ホルモン」と呼ばれるように、排卵後の卵胞が変化してできた黄体で主に作られます。また、妊娠時には胎盤でも大量に作られます。
おもしろいことに、このプロゲステロンには特に子宮に対してはエストロゲンと一緒でないと働かないという性質があります。
次回以降、これらのホルモンがどのように作られるのか、そしてどのように働くのかを少しずつお話していきたいと思います。

 

以前の記事もご参照ください。

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(文責:[医師部門] 片山 和明 [理事長] 塩谷 雅英)