はなぶさ ブログ

2月のおはな

妊娠の可能性を広げる受精卵(胚)凍結!その安全な技術とは

では、受精卵(胚)はどれくらい安全に凍結できるのでしょうか

胚はそのまま凍結しようとすると、周囲の水分や胚の細胞の90%を占める内部の水分が針のような氷(氷晶)になり細胞を傷つけてしまいます。

そのため、超急速ガラス化法では脱水を行った後に胚を凍結していきます。

近年、胚凍結の精度が非常に高まり、ほとんどの胚は生存したまま移植に用いることが出来ます。

しかしながら、回復率は97〜98%であり、残念ながら100%の生存率というわけではありません。

ごく一部ですが、胚凍結-融解の過程の中で生命力を失ってしまい、移植を行う事が出来なくなる場合もあります。

こういった症例はごくわずかではありますが、回復率を100%に出来るよう、我々培養士は日々模索、研究しております。

今回は受精卵(胚)の凍結という、とても大切な技術についてお話させていただきました。

長くなってしまいましたが最後までお付き合いくださり有り難う御座いました。

 

以前の記事もご参照ください

妊娠の可能性を広げる受精卵(胚)凍結のお話 その1

妊娠の可能性を広げる受精卵(胚)凍結のお話 その2

テーマ 培養室より 培養室ってどんなところ その1 ~ その15

 

(文責:[胚培養士] 古橋 孝祐 [理事長] 塩谷 雅英)