はなぶさ ブログ

2月のおはな

新鮮初期胚移植。Day2とDay3どちらも同じでした!

新鮮初期胚移植とは採卵後2,3日後に凍結することなく初期胚を移植する方法ですが、

「2日後と3日後どちらに移植するか、都合で決めてもだいじょうぶなの?」と心配になりますよね。

というお話を前回しました。

その疑問に答える下記研究の結果について今回はご紹介したいと思います。
Day 2 embryo transfer (ET) and day 3 ET afford similar reproductive outcomes in the poor responder

(治療困難例における新鮮初期胚移植はday2でもday3でも同様の結果を得られる)

上の表はDay2で移植した群とDay3で移植した群で比較しています。

対象患者数はday2が109名でday3が128名ですからほぼ同じです。同様に年齢も両群ともに平均39歳となっています。

採卵個数はday3の方が6個とやや多くなっており、移植受精卵数も2個vs3個とday3の方が多めになっていますが、有意差はついていないようです。

気になる妊娠率は13%vs16%ということで両群間に差はありません。

治療困難例のみが対象となっているため両群ともに移植1回における妊娠率は低めです。
同様に、出産率についても両群間で有意な差は認めていません。ただ、移植した個数が違うのに妊娠率、出産率が比べられるのかという疑問もあります。

続いて39歳以下に限定して同様の検討を行っています。

こちらの検討では採卵個数5個vs5.5個、移植受精卵数2個vs2個とそろっているので、よりフェアな検討ができます。

これによると妊娠率20%vs17%、出産率18%vs17%と先ほどよりも両群間に差がない事が分かります。
ちなみに、40歳以上の比較でも妊娠率、出産率に差は認めなかったとの事で表は割愛されています。
ということで、結論としては
・新鮮初期胚移植はday2でもday3でも結果は変わらない。

ということでした。
そのような背景から移植日についてはご都合に合わせる事ができますので、安心してご相談ください。

 

関連の記事もご参照ください。

新鮮初期胚移植。Day2とDay3どちらにしましょうか。

新鮮胚移植? それとも 凍結胚移植? どちらがいいのでしょう?

 

(文責:[医師部門] 江夏 徳寿 [理事長] 塩谷 雅英)