はなぶさ ブログ

5月のおはな

インフルエンザの画期的な治療薬、どこが画期的!?

前回、今年の2月に先駆け審査指定制度に指定された医薬品として初めて、新しいインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」が承認されたことを紹介しました。

今回は、この薬のどこが今までのものと違っているのかを簡単にご紹介しましょう。
前回もお話ししたタミフルをはじめとする既存の抗インフルエンザ薬は、ノイラミニダーゼという酵素を阻害して増殖したウイルスが細胞から出て拡散するのを防ぎますが、ゾフルーザはインフルエンザウイルスが増殖するきかっけとなる「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ」という酵素を阻害します。

すなわち、ひとことで言えば感染したウイルスを増やさないのです。

SankeiBiz Webサイトより引用

インフルエンザの治療薬は通常は発病して診断が確定してから服用するので、薬を使用してから症状が治まるまでの時間は従来の薬と大きく違いはありませんが、患者からのウイルスが排出されなくなるまでの時間がタミフルと比べて大幅に短縮されることが示されました。
これは感染の拡大を防ぐという意味で画期的なのではないでしょうか。

また、タミフルが5日間服用する必要があるのに対して、ゾフルーザは1回飲むだけで効果を発揮しますのでとても簡便です。
A型、B型どちらのインフルエンザウイルスにも効果があり、従来の薬に対して耐性を持ったウイルスにも有効性が期待されています。

次回は、インフルエンザ治療薬で問題となっている異常行動についてお話しいたします。

 

以前の記事もご参照ください

インフルエンザの画期的な治療薬、新しい審査制度で初めて

新薬ってどのように開発されるの その1

新薬ってどのように開発されるの その2

新薬ってどのように開発されるの その3 治験とは?

新薬ってどのように開発されるの その4 医薬品の承認審査

 

(文責:[生殖医療薬剤部門] 山本 健児 [理事長] 塩谷 雅英)