はなぶさ ブログ

5月のおはな

夢の薬か亡国の薬剤か!? オプジーボってどんな薬

今年のノーベル医学生理学賞を本庶博士が受賞され、日本中が活況に湧いています。

ノーベル賞を受賞された功績はもとより、ノーベル賞の賞金を基礎研究の発展のために寄付する意向を表明されているなど、その志も素晴らしく、本当にすごい方だなーと感心するばかりです。
ところで本庶先生の受賞で注目を集めている薬「オプジーボ」ですが、今までの抗癌剤とは作用機序が全く違う「夢の薬」と取り上げられる事もある一方で、医療関係者の間ではあまりの高価さゆえに「病気を治して、国を亡ぼす薬」と言われる事もあります。

本日はオプジーボのメリット、デメリットと最近の新薬の問題点についてご紹介したいと思います。


写真はオプジーボウェブサイト(https://www.opdivo.jp/)より

 

オプジーボの特徴として、自身の免疫を活性化させて癌細胞を攻撃させるという点があります。

従来の癌細胞は癌細胞を直接攻撃して死滅させるため、癌ではない正常な細胞も攻撃してしまい副作用が強く出る事が多いのが難点です。

一方、オプジーボのような免疫賦活化薬は、薬自体は細胞を攻撃する力を持たず自身の免疫細胞を活性化させる事によって癌細胞をやっつけてもらうという薬になります。

そのため、副作用は抗癌剤と比べると少な目であることが特徴でもあります。

それでは実際今までの薬剤に比べてどれくらい効果があるのでしょうか?

次回はオプジーボが保険適応となっている転移性腎癌についての効果を見てみたいと思います。

 

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(文責:[医師部門] 江夏 徳寿 [理事長] 塩谷 雅英)