はなぶさ ブログ

5月のおはな

夢の薬か亡国の薬剤か!? オプジーボのがんに対する効果

前回、オプジーボってどんな薬というお話しで、従来の抗がん剤との作用の仕方の違いや副作用のちがいについて紹介しました。

では実際今までの薬剤に比べてどれくらい効果があるのでしょうか?

今回はオプジーボが保険適応となっている転移性腎癌についての効果を見てみたいと思います。

上の表は転移性腎癌に対するオプジーボの効果を見たもので、2015年のNew England Journal誌に掲載された内容です。

これを見ると、オプジーボを使用した方が平均余命が半年程長くなっている事が分かります。

死亡率に関するハザード比は0.73でありp=0.002ですから、統計学的有意差を持って、オプジーボの方が平均余命を伸ばしている事が分かります。

続いて無増悪期間を比較しています。

これを見るとオプジーボを使用した群の方が、無増悪期間が0.2カ月長くなっている事が分かります。

ただ、これはp=0.88と統計学的有意な差ではありません。
一方で副作用についてはオプジーボ群で19%、アフィニトール群で37%とオプジーボ群の方が少ないという結果になっています。
という事で、結論としてはオプジーボの方がアフィニトールより生存期間を延長させる効果があり、副作用も少ないということで結論付けられています。
この様に、オプジーボは従来の抗癌剤と比べてより効果的で副作用の少ない薬であると言えると思います。

これについては、他の保険適応となっている癌(悪性黒色腫、肺がん)についても同様の結果が得られています。

このように夢の薬とも言われるオプジーボですが、次回はこの薬が抱える問題についてお話ししてみます。

 

関連の記事もご参照ください。

ハナブロテーマ 「お薬の話」

夢の薬か亡国の薬剤か!? オプジーボってどんな薬

 

(文責:[医師部門] 江夏 徳寿 [理事長] 塩谷 雅英)