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5月のおはな

妊婦さんでも大丈夫!インフルエンザワクチンに含まれる保存剤「チメロサール」

前回前々回は妊娠前でも、妊娠してからでもインフルエンザワクチンの予防接種は大丈夫というお話をしました。

もうひとつ、インフルエンザワクチンでよく話題になるのが保存剤(防腐剤)として含まれるチメロサールについてです。


国内にはチメロサールを含んでいない製剤もありますが、その数はとても少なく、ほとんど流通しません。
インフルエンザワクチンに含まれるチメロサールの濃度は0.004~0.005mg/mL程度と極少量であり、胎児への影響はないとされていて、チメロサール含有ワクチンを妊婦に投与しても差し支えないと考えられています。

インフルエンザワクチンは接種後、免疫ができるまでに約2~3週間かかり、その後約3~4か月間効果が続きますので、ワクチン接種は流行シーズンが始まる10下旬~11月頃に受けるのが良いと言われています。

英ウィメンズクリニックでもワクチンの摂取が可能です。

予防のためにワクチン接種をすれば、絶対にインフルエンザにかからないというわけではないことは、なんとなくみなさんも経験があるのではないでしょうか。
ワクチンを打っていれば仮にかかってしまったとしても症状が軽くて済むということはあるかもしれません。
ですが、もしも妊婦さんがインフルエンザを発症してしまったら、インフルエンザ治療薬を飲むべきか迷われることと思います。

インフルエンザ治療薬による催奇形性は、これまでのデータにより否定的であり、妊婦さんが服用することについては有益性の方がリスクを上回ると考えられています。

日本産科婦人科学会やアメリカのガイドラインでも妊婦さんがインフルエンザにかかった場合は早期の服用(症状が現れてから48時間以内)が推奨されています。

また、家族などがインフルエンザにかかって濃厚な接触が避けられない場合などは予防投与も勧められています。

実際には医師や薬剤師と十分に相談していただき最善の選択をしていただければと思います。

そのための一助となりましたら幸いです。

 

以前の記事もご参照ください

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(文責:[生殖医療薬剤部門] 山本 健児 [理事長] 塩谷 雅英)