はなぶさ ブログ

2月のおはな

ホルモン補充周期か、自然周期か。年齢によって妊娠率に差はあるのでしょうか?

今回のシリーズでは、凍結融解胚移植において、自然排卵周期かホルモン補充周期選択肢があり、妊娠率に差があるのかというお話をしています。

(前回までの記事は下のリンクよりお読みいただけます)

ホルモン補充周期か、自然周期か。凍結融解胚移植における選択について

ホルモン補充周期か、自然周期か。妊娠率に差はあるのでしょうか?

 

前回までのお話で、

下記の論文から、妊娠率などには有意差はないとご紹介しました。

Impact of method of endometrial preparation for frozen blastocyst transfer on pregnancy outcome: a retrospective cohort study

(凍結融解胚移植の方法が妊娠率に与える影響:後ろ向きコホート研究)

今回は年齢ごとの出産率の結果をお話したいと思います。

35歳未満では1回の移植あたりの妊娠率が57%vs53%で両群の間に差はありません。

同様に35-37歳の妊娠率、38-40歳の妊娠率も両群間に差を認めていません。

一方で40歳以上の群では対象数が少なかったため解析できていません。

ただ、40歳以上では自然排卵周期数で妊娠されている方がいないため、40歳以上の方ではホルモン補充周期の方が良い可能性も示唆されています。

これは、年齢とともにホルモン環境が不安定になる方もいるため、その様な場合は薬剤でホルモン状態を整えた方が良いのではないかと考察されています。

 

まとめますと

・ホルモン補充周期、自然排卵周期のどちらを選んでも大部分の方で妊娠率、出産率は変わらない。

ということでした。

 

ということで、選択の方法としてはざっくり言うと、

使用する薬剤の量をなるべく減らしたい→自然排卵周期

ホルモン動態が不安定、通院の頻度を減らしたい、移植日をある程度コントロールしたい→ホルモン補充周期

という様に考えていただければ良いのではないでしょうか。

実際には今までの治療経過も踏まえての選択になると思いますので、担当医に相談してみてくださいね。

 

以前の記事もご参照ください

ホルモン補充周期か、自然周期か。凍結融解胚移植における選択について

ホルモン補充周期か、自然周期か。妊娠率に差はあるのでしょうか?

ハナブロテーマ 「凍結融解胚移植」

 

(文責:医師部門 江夏 徳寿、理事長 塩谷 雅英)