はなぶさ ブログ

6月のおはな

育毛剤が勃起力を弱める。その仕組みについて① ホルモン濃度は

前回、育毛剤が勃起力を弱める?でご紹介したように、

内服育毛剤であるプロペシアやザガーロと言った活性化男性ホルモンを低下させる薬剤では、勃起力を弱める副作用が指摘されています。

 

特に問題なのが、勃起機能が薬剤を中止した後もなかなか元に戻らないという点です。

薬理学的に活性化男性ホルモンは薬剤の中止により速やかに戻るはずですが、勃起力が戻らないのはなぜでしょうか?

 

今回からはその様な疑問に答える研究を紹介したいと思います。

 

Dutasteride-mediated morphological changes in the genitourinary tract associated with
altered expression patterns of the androgen and estrogen receptors in male rats

(デュタステリドが雄ラットの尿路生殖器系に与える器質的変化)
これは私が神戸大学在職中の2016年にAndrology誌に発表した研究です。
この研究では雄ラットをコントロール群とデュタステリド内服群、去勢群の3群に分けて調査しています。

デュタステリドとは前立腺肥大症に使われるアボルブやAGAに使われるザガーロの成分になります。

 

まず血中、および組織中の男性ホルモン(テストステロン)の濃度と活性化テストステロン(ジヒドロテストステロン)の濃度を比較しています。

 

これを見ると、去勢群ではテストステロン、ジヒドロテストステロンともに極端に低下している事が分かります。

 

一方、デュタステリド群ではジヒドロテストステロン濃度の低下は認められるものの、テストステロン濃度の低下を認めるのは前立腺組織においてのみです。

 

次回は関連する組織の大きさへの影響を見てみます。

 

以前の記事もご参照ください

育毛剤を飲むと勃起機能や性欲を弱める。やめても元に戻らない!?

育毛剤が精子に与える悪影響について

 

(文責:[医師部門] 江夏 徳寿 [理事長] 塩谷 雅英)

 

アメンバー募集中です。アメンバーの申請はこちらから。

メッセージはこちらからお送りいただけます。ご質問等もお待ちしております。