はなぶさ ブログ

6月のおはな

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その12 月経はなぜ月経と呼ばれるのでしょう

以前より日本では月経のことを「月のもの」とか「お月様」という呼び方があります。

 

英語では月経のことをmenstruationと言います。

menstruationの「mens」はラテン語で「月」を指します。

これは、月経が月の満ち欠けの周期(29.5日)とほぼ同じ周期で巡ってくることから、洋の東西を問わず、その名称に「月」を取り込んだものと思われます。
月経と月経との間の日数のことを月経周期と呼んでいます。

月経周期とは月経が始まった日から次の月経が始まる前日までの日数を言います。

 

通常月経周期は28日型とか30日型とか呼んでいますが、現在日本では25日から38日までの周期の月経を正常としています。

この基準で行きますと、月経周期の短い24日までの月経が頻発月経、39日以上のものが稀発月経ということになります。
では、頻発月経と稀発月経とは月経のどこが異なるのでしょう。

オギノ式の荻野博士によりますと、月経周期の短い人でも長い人でも排卵日から月経が始まるまで(黄体期)の日数はほぼ14日前後で一定とされています。

 

異なるのは月経が始まって排卵が起こるまで(卵胞期)の日数で、頻発月経の人ではこの期間が短く、稀発月経に人では長くなります(図)。

 

 

頻発月経であろうと稀発月経であろうと気に成らない人あるいは妊娠を希望していない人では特に治療を受ける必要はありません。

しかし、頻発月経でひと月に2回も月経があり、うっとうしいと感じる人ではピルを用い周期を伸ばすことはできます。

一方、稀発月経の場合には、周期が長くなるほど月経開始から排卵までの期間も長くなり、そして年間の排卵回数、つまり、妊娠の機会も減ることになりますので、治療を受けた方が良いということになります。

 

治療としては普通、クロミフェン(クロミッド)を中心とした排卵誘発剤を用います。

排卵誘発剤を用いることで、排卵の時期を早め、タイミングも取りやすくなり、妊娠の可能性も上がってきます。
 

 

以前の記事もご参照ください。

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その1 女性ホルモンとは

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その2 エストロゲンは男性ホルモンからできるって本当?

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その3 エストロゲンという名称の由来は?

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その4 エストロゲンとプロゲステロンは子宮にどのように働く

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その5 エストロゲンとプロゲステロンは子宮の入口でも働いている

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その6 分泌をコントロールするフィードバック機能について

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その7 月経周期における各ホルモンの役割

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その8 妊娠するとどうして生理(月経)がなくなるの?

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その9 思春期と初経について

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その10 なぜ女性は閉経するの?

知ってなるほどホルモンと月経のお話 その11 単胎(単一排卵)のひみつ

 

ハナブロテーマ 「 お薬の話」

 

(文責:[医師部門] 片山 和明 [理事長] 塩谷 雅英)

 

アメンバー募集中です。アメンバーの申請はこちらから。

メッセージはこちらからお送りいただけます。ご質問等もお待ちしております。