難治性の不妊の方へのPRP(多血小板血漿)を用いた治療を行っています
英ウィメンズクリニックでは、2019年9月より、PRP(多血小板血漿)を用いた治療を開始しましたのでご紹介したいと思います。
PRP :platelet-rich plasma(多血小板血漿:たけっしょうばんけっしょう)とは、患者様ご自身の血液から抽出した高濃度の血小板を含んだ血漿のことをいいます。
血小板は、出血を止める作用の他に、細胞の成長をうながす物質や免疫にかかわる物質を含むため、PRP療法は整形外科をはじめさまざまな領域で注目されてきています。
海外ではプロスポーツ選手のケガの治療などでもPRP療法がおこなわれていて、メジャーリーガーの田中将大選手や大谷翔平選手が受けたことでも話題になりました。
不妊治療では、子宮内膜があまり厚くならず、人工授精や胚移植を行ってもなかなか着床しない方であってもPRPにより受精卵が着床しやすくなる可能性が高くなると考えられています。
国内で実施された臨床試験でもその効果が確認されてきています。
PRP療法は「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」の規制の下で行い、厚生労働省の認可が必要となるため、国内で実施できる医療機関は数施設程度とまだ多くはありません。
兵庫県では現在、当院1施設となっています。
当院ではいち早く認可を取り、2019年9月よりに開始しており、良い結果が出てきています。
PRP療法は、
基本的にはご希望があればどなたにも実施可能ですが、これまでの治療経過や現在服用中の薬などによる一定の条件もありますので、受診の際に一度ご相談いただければと思います。
次回にはPRP療法の実際の流れについてご紹介したいと思います。
次の記事もご参照ください
PRP(多血小板血漿)を用いた治療はどのように行われるか、治療の流れについて。
文責:[不妊コーディネーター部門] 山本 健児 [理事長] 塩谷 雅英
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