はなぶさ ブログ

10月のおはな

兵庫県で若年がん患者さんの妊孕性温存治療費に対する助成金制度が始まりました

若くしてがんに罹ってしまった場合、以前はがん治療の事だけを考えて行われていましたが、最近ではがんが治った後の事も考えて治療する事が主流になってきています。

特に白血病などは比較的若い患者さんも多いのですが、大量の抗がん剤を使用するために卵巣機能や精巣機能がなくなってしまうことが多くあります。

そのため、抗がん剤による治療を行う前に、男性の場合は、精子を凍結保存しておいたり、
女性では、既婚の場合には受精卵の凍結保存を行ったり、未婚の女性の場合は卵子凍結や、思春期前であれば卵巣組織凍結を行うことにより、将来妊娠して赤ちゃんを授かることも可能になっています。

このように将来の希望を持ってがんの治療に臨めるよう、兵庫県では妊孕性温存の治療に必要な費用の負担を軽減する助成金制度が2020年4月より始まりました。

対象となるのは
がん治療により、生殖機能が低下又は失う恐れがあると診断された43 歳未満の兵庫県民の方で、2020年4月以降に妊孕性温存の治療を開始された方となっています。

治療に要した費用の2分の1が助成されます。

卵巣組織の凍結であれば、上限額は30万円、卵子や受精卵の凍結であれば20万円までとなっています。

治療内容により上限額が異なったり、市町によって所得の制限が設けられている場合がありますので、詳細はお住いの市または町の所管部署にお問い合わせください。

妊孕性温存治療の指定医療機関は、
卵子、卵巣組織、受精卵の凍結につきましては、日本産科婦人科学会の「医学的適応による未受精卵子、胚(受精卵)および卵巣組織の凍結・保存に関する登録施設」となっており、

兵庫県では現在、英ウィメンズクリニックと兵庫医科大学病院の2施設のみとなっています。

がんの治療という大変な状況の中、将来の希望に向けて当院での妊孕性温存治療が少しでも力になることができればと考えています。

 

以前の記事もご参照ください。

がん患者さんの妊孕能保存のためにできること その1

がん患者さんの妊孕能保存のためにできること その2

がん患者さんの妊孕能保存のためにできること その3

 

 

文責:[不妊コーディネーター部門] 山本 健児

 

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