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4月のおはな

当院が発表した論文の紹介 凍結胚移植における妊娠率に影響を与える予測因子

当院では診療とともに、生殖医療の発展に向けてさまざまな研究にも取り組んでいます。

今回は、当院の林奈央医師らがESHRE(欧州生殖医学会)2020でも発表し、Reproductive Medicine and Biologyに昨年掲載された論文を紹介したいと思います。

タイトルは

「Predictive factors influencing pregnancy rate in frozen embryo transfer」
「凍結胚移植における妊娠率に影響を与える予測因子」

というものです。

 

 

 

 

内容を簡単にご紹介しましょう。

胚移植は、生殖補助医療の重要な部分のひとつであり、妊娠率に直接影響があるものですが、胚移植には様々な要因が影響すると考えられています。

そこで今回、胚移植時の女性の年齢、子宮の向き、子宮内膜の厚さ、ホルモン補充周期か自然排卵周期か、胚移植の手技(医師の自己評価や気泡の位置)などの多因子を、単変量・多変量的に解析を行い、今後の移植での妊娠率向上に寄与できる因子を検討することを調べる目的で研究を行いました。

対象は、当院で2017年8月から2018年1月の間に、同じ手順のもと、10人の医師によって実施された凍結融解胚移植(グレード3BB以上の単一胚盤胞移植)938周期について、それぞれの因子によって妊娠率に差があるのかどうかを後方視的に調べました。

その結果、
移植時の年齢に関しては、妊娠率に差はありませんでした。
また、子宮の向きについてや、ホルモン補充周期か自然排卵周期かについても差も見られませんでした。
その一方で、子宮内膜の厚さ、気泡の位置については、妊娠率に影響する予測因子となりうることが示唆されました。

この結果が、我々の今後の胚移植における妊娠率向上につながることを期待します。

この論文は全文が公開されていますのでご興味があればご覧になっていただければと思います。

 

文責:[不妊コーディネーター部門] 山本 健児  [理事長]  塩谷 雅英

 

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