はなぶさ ブログ

4月のおはな

『ハナブロQ&A』 AMHが高いのですが、マイルド法か一般法かどちらがよいのでしょう。

ご質問
AMHが7と高く、2人目の不妊治療中です。
1人目はマイルド法で新鮮胚移植で出産しました。
2人目はすぐに欲しいので採卵する予定なのですが
先生からはアンタゴニスト法を勧められました。
ただ上の子も小さいので卵巣が腫れたりOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になると生活に支障が出てしまうので避けたいです。
希望はマイルド法なのですが、現在の主治医から今はいいお薬があり、OHSSのリスクは低いのであなたはアンタゴニスト法にした方がいいと言われてしまい悩んでいます。
妊娠歴がある場合はその時と同じ方法の方が良いとも聞いたことがあるためマイルド法を希望しているのですが、先生からもアドバイスいただきたいです。
よろしくお願い致します。

 

 

 

 

お答え

 

いつもハナブロをお読みいただきありがとうございます。

ご質問ありがとうございます。
同様の状況で悩まれる方が多いご質問ですね。
質問者様の場合、マイルド法も一般法 (アンタゴニスト法など連日注射による刺激)も正解になり得ます。

質問者様の場合、鍵となるのがAMHですね。
AMHの値は年齢によって大きく異なりますが、 7はどの年齢層であっても高いです。
質問者様の仰る通り、OHSSは懸念事項となります。

ポイントをまとめますと
①AMH7の場合、OHSSリスクはどの程度なのか
②AMHが高い場合、どの刺激法が合っているのか
③質問者様が第3子まで望まれるかどうか
です。

①について
OHSSリスクは確かにありますが、主治医から言われている通り、「今はいいお薬」、がありますので、日常生活に大きな支障を来すようなOHSSになる可能性は低いでしょう。

ロング法やショート法ではなく、アンタゴニスト法あるいは黄体フィードバック法(PPOS)で刺激し、OHSS対策の薬剤を内服して頂ければ、担当医の言う通り十分に回避可能だと思います。

②について
基本的にはマイルド法を選ぶか、一般法(アンタゴニスト法など)を選ぶかは、メリット、デメリットを良く理解した上で慎重に決めましょう。

マイルド法のメリットは、投薬の回数や量が少なく、からだに優しい、通院回数も少なくなる、などです。

その一方で、採取できる卵子の数は、一般法よりも少なくなるので、採卵あたりの妊娠率は、一般法よりも低めにとどまります。

一般法のメリットは、採卵できる卵子の数は、平均でマイルド法の3倍近くになりますので、採卵あたりの妊娠率は、マイルド法よりも高くなると考えられます。

また余剰の受精卵は③でも説明する通り、凍結保存できます。

一般法のデメリットは、投薬量が増える事、それに伴ってお薬代が高くなること、さらにはOHSSのリスクが上昇すること、ですが、OHSSにつきましては前述の通り、心配は少なくなっています。

③について
もし第3子までお考えならば、凍結胚を複数確保しておくのが望ましいです。

この場合には、やはり一般法をお勧めします。
ですが、お子様はお二人、とお考えだとしたら悩みどころですね。マイルド法も正解になり得ます。
必要最低限の刺激で移植胚を確保し、ご妊娠に至ることができれば、最も効率的ですからね。
ただその場合、②で述べた通り、良好胚を確保できないことも十分あり得るので、結局遠回りになる可能性があります。

以上を踏まえ、
「メリット、デメリットを考慮してお二人で納得の行く選択をしていただきたいと思います。

複数回の採卵になる可能性を許容できるならマイルド法で良いが、3人目も視野にいれておられるようでしたら、担当医の提案通りアンタゴニスト法をお勧めする。」
を一つの結論としてご提供いたします。
 

文責:[医師部門] 江夏 国宏  [理事長] 塩谷 雅英

 

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