英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

漢方・ヨガ・アロマの部屋

はなぶさコラムス

不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら

第40回 「精油の薬理作用 優れたバランス力で女性に人気”ゼラニウム”」 (2008年6月)

梅雨の雨にはあじさいがよく似合います。
淡く美しい色を魅せるあじさい そしてあじさいの葉っぱには・・かたつむり。 ゆっくりゆっくりと過ごすかたつむりの様に、焦らず自分のペースで一歩、一歩、進んでいけたら良いですね。

今回はじめてコラムを担当させて頂く阿江と申します。
アロマセラピーとの出会いは、今思えば「自分自身に目を向ける」きっかけとなりました。以降、"自然体な自分"を意識するようになり、少し楽になれたのを 覚えています。これから、みなさまとコラムやお店でお会いできることが楽しみです。がんばらず力の抜ける時間・安心できる場所を一緒に共有できることを心 より願っております。どうぞ宜しくお願い致します。

まず初めに、精油の香りを嗅いで心地良いと感じ、緊張が解れていかれたことはありませんか?これには、「香りを良いと感じた効果」だけでなく、「精油の薬 理作用(効果)」が働いています。そこで今回は、アロマセラピーにおいて重要な効果の一つ「精油の持つ薬理作用」についてのお話です。

植物は、光合成で作ったデンプンを使って生きています。デンプンは、植物の酵素によって様々な化学成分へと作り上げられます。1種類の精油には、数十から 数百の化学成分が絶妙なバランスで存在し、抗菌・抗ウイルス(ウイルスを抑制)・ホルモン様などの色々な作用を生みます。これが、「精油の薬理作用」と呼 ばれるものです。

"薬理作用"があるからといって、嫌な香りを無理して使うのはお勧めしません。心と身体は繋がっています。心地良いな~と感じるからこそ働く作用です。まずは惹かれる香りを見つけましょう。その植物は、あなたの持つ本来の力(自己治癒力)を引き上げてくれます。安心した心と身体でより穏やかな日々をお過ごし頂けたらと思います。

今月のお勧めは、女性に人気の精油「ゼラニウム(フウロソウ科のテンジクアオイ属 学名:Pelargonium graveolens)」です。周りと の調和をとるゼラニウムは、女性ホルモンのバランスを整え、生理不順や月経前緊張症を緩和します。神経系に対する鎮静作用と冷却作用で、リラックスさせて 焦りを鎮め、妊娠に備えた"安定した身体作り"を支えてくれます。お部屋に芳香や、ミルクと一緒にお風呂に入れて甘いバラ様の香りに包まれてみてはいかが でしょう?詳しいご使用方法はいつでもスタッフへご相談下さいね。

主成分のシトロネロール、ゲラニオール、リナロールはリンパ液の働きを良くします。むくみが気になる方は是非一度お試し下さい。くるぶし周りを中心に、足 先から膝に向けてマッサージすると、くるぶしのむくみ予防や改善になりますよ。マッサージの際に使うブレンドオイルには、ゼラニウムの他にサイプレスやシ ダーウッドなどお好みの精油を合わせてみて下さい。お好きな香りと共に身体が軽くなるでしょう。

他にも、皮脂分泌のバランスを保つので化粧水などフェイスケアに、また、胃腸の働きを促進するので便秘や下痢症状に効果的です。このように、多種多様な作 用を持つゼラニウムですが、ご使用の際は微量でお楽しみ頂くことをお勧めします。濃い濃度だと、テンションが高くなったり虚脱感を起こしてしまうのです。 また、化粧品でかぶれる方は少し注意が必要です。ご使用前にスタッフへご相談下さい。

毎日の色々な出来事で頭がパンクしてしまう前に、静かな力強さと安心感を与えてくれるゼラニウムと共に"ひと休み"されませんか?

※ テンジクアオイ属の英語名は"ギリシア語のpalargos"、すなわち「こうのとり」に由来します。これは、種子の形がこうのとりの口ばしに似ていることから来ているそうです。精油をティッシュに1滴落として近くに持っていたいなぁと思いました。
なんだか幸せを運んでくれそうですね。

今月のコーディアルは、抗酸化作用で美容と健康を保つ「エルダーフラワー」です。のどの痛みを和らげ発汗作用を促し、風邪やインフルエンザの諸症状を緩和 します。花粉症の充血や鼻水にお悩みの方、冷え性で寝つきの悪い方にもお勧めです。マスカット風味の大変飲み易く人気のコーディアル。ナチュラルフローラ ではいつでもお試し頂けます。お気軽に英ウィメンズクリニック4階待合室内へお越し下さい。

アロマケアルーム「ナチュラルフローラ」
AHCP認定プロフェッショナルアロマセラピスト
阿江 未也子

 

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