英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第45回 体外受精で出産された児の予後調査について(2010年2月)

今回は体外受精で出産された児の予後調査についてご報告します。2007年度、英ウィメンズクリニックにて体外受精、顕微授精、凍結胚移植治療で妊娠されましたのは合計769例でした。このうちアンケートなどで回答が得られた695例について調査を行いました。先天異常発生率は、自然妊娠と比較して差はありませんでした。体外受精や凍結受精卵では異常が増えるのでは無いかとご心配の患者様もいらっしゃいますが、この調査結果からはそのような心配は無ことが示されました。双子は4.1%(20例)でした。双子の場合、帝王切開は94.1%という結果です。双子になりますと多くの例で帝王切開になる実態が明らかになりました。また、双子は早産、未熟児、妊娠中毒症などの問題も懸念されます。当院では双子妊娠を避けることができるよう、1個の胚移植を推進し、かつ妊娠率を高く維持する努力・工夫を実践しています。これからも予後調査を継続し、皆様に安心して治療を受けていただけいるよう情報を公開して行きたいと思います。

院長 塩谷雅英

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