英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第63回 子宮外妊娠について(2011年10月)

今回は子宮外妊娠についてお話したいと思います。子宮外妊娠とは読んで字のごとく、子宮の「外」に妊娠することを言います。最も多いのは卵管内での妊娠です。他には、お腹の中や卵巣の中の妊娠、あるいは子宮の一部ではあるけれども本来妊娠が起こらない場所である、卵管間質部や子宮頚部での妊娠も子宮外妊娠とされます。全ての妊娠の1%前後に起こると考えられており、原因として最も多いのは、卵管が傷んでいることです。子宮外妊娠の治療ですが、経過観察していれば自然に消滅するものもあれば、お薬(メソトレキセート)の注射で治す方法、そして、手術で治す方法、等があります。発見が遅れると卵管が破裂し出血を伴い、緊急手術や輸血を必要とすることもありますので、早期発見、早期治療が大切です。月経が遅れて、「妊娠かしら」と気づいたら、早めに産婦人科を受診すると良いでしょう。過去に子宮外妊娠の経験がある方が次の妊娠でも子宮外妊娠となる可能性は、かなり高くなる事がわかっていますので特に注意が必要です。

院長 塩谷雅英

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