英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第73回 体に優しい体外受精とは(2012年11月)

「体に優しい体外受精」をご存知ですか。これは、排卵誘発剤を注射できるだけ使わず、体が自然に育む1個の卵子を利用して治療する方法です。排卵誘発剤を使用して一度にたくさんの卵子を育てて行う従来の体外受精と比較して、通院回数も減り、痛い注射も不要、お薬代も少なくなるメリットがあります。卵巣が腫れるOHSSをおこす心配もありませんし、多胎の心配もとても少なくなります。欠点は、一度に沢山の卵子を育てる従来の体外受精と比べると1回当たりの妊娠率が低くなることです。「体に優しい体外受精」を3回受けますと、従来の体外受精と同じくらいの妊娠率になります。ただ、「体に優しい体外受精」はマイペースで、毎月繰り返して受けることができるというメリットがあります。
当院では、排卵誘発剤を使用する従来の体外受精のみならず、排卵誘発剤を全く使用しない「完全自然の体外受精」から排卵誘発剤として、飲み薬のクロミッドや注射を少しだけ使用する「体に優しい体外受精」まで皆さんのニーズにあった幅広い治療方法をご提案しています。大切なことは、お一人お一人の体質やお考えに合わせ、オーダーメイドの治療を提案することと考えております。ご相談ください。

執筆:院長 塩谷雅英
 

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