英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第53回 妊娠しやすいタイミングについて(2010年10月)

今回は妊娠しやすいタイミングについてお話しましょう。不妊外来を受診してくださる患者さんの中には、排卵日でなければ妊娠できない、と思いこんでおられる方が少なくありません。しかし、実際はそうではありません。生理中の性交が妊娠に結びつく例さえもあるくらいです。では妊娠しやすいタイミングとはいつでしょうか。それは、透明な水っぽいおりものがありそのおりものがだんだん増える頃です。排卵が近づくと、卵巣から女性ホルモンが盛んに分泌され、その女性ホルモンの作用によって子宮の入口あたりから、透明で水っぽい頚管粘液が沢山分泌されるようになります。この粘液は、アルカリ性の性質を帯びており、精子にとってはとても居心地の良い粘液です。膣の中に射精された精子はこの粘液の中に吸い込まれ、子宮から卵管へと運ばれるのです。排卵が起こった後に黄体ホルモンが分泌されますとこの粘液は途端にみずみずしさを失い不透明な糊状に変化して精子を通さなくなります。妊娠を考えている方は排卵日頃の、このおりものに注意すると良いですよ。

院長 塩谷雅英

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